脳にも良い効果が?けん玉の魅力
昔ながらの遊びがどんどん廃れていくなかで、むしろどんどん進化して熱くなっていく一方なのがけん玉です。
集中力を高めたり、記憶力をアップさせたりするなど、脳にも良い効果があるとされているけん玉。
今回はそんな奥深いけん玉についてまとめてみました。
目次
けん玉って何?どうやって遊ぶの?
けん玉って何?どうやって遊ぶの?
けん玉とは、十字型のけんと紐で繋がれた穴の開いた玉がセットになった昔ながらの玩具です。十字の一部が先のとがったけん先となっていて、他の三つの部分は大中小のお皿になっています。
十字の一部を手で持ち、繋がれた玉に勢いをつけてお皿に乗せたり、玉の穴をけん先に挿したりして遊びます。
今でも根強い人気!
けん玉の技の数は数千とも数万とも言われており、その奥深さから子供だけでなく大人にとっても楽しい遊びです。
また遊びにとどまらず、スポーツけん玉として全国大会が行われたり、アメリカの若者がヒップホップ系の音楽に合わせて様々なけん玉の技を披露する動画を投稿し、新たなストリートパフォ
ーマンスとして認知されるようになったりするなど、その人気は老若男女、国籍に関わらず根強い人気を誇ります。
けん玉の技とコツについて
けん玉の技百選!?
けん玉の技百選は、NPO法人日本けん玉協会の25周年記念事業の一つとして25周年創立記念日(2000年5月5日)に発表されました。
けん玉の技の中から代表的なものを、日本けん玉協会百選委員会が分類・選定したものです。
けん玉日本一を決める大会はいくつかありますが、そのうちの一つ「全日本けん玉道選手権大会(毎年5月開催)」では、競い合う技12種目のうち「変動種目」として毎年2つほど入れ替え制でけん玉の技百選から選定されます。
例えばどんな技があるの?
けん玉には多くの技があります。系統に分けて紹介したいと思います。
皿系…玉を皿にのせる技です。
もしかめ系…言わずと知れたうさぎとかめの曲に合わせて、主に皿に乗せる動作を繰り返し、持続時間や回数を競うものです。
とめけん系…玉を回転させず、けん先で受ける技。
飛行機系…けんを回転させて穴に入れる技。
ふりけん系…玉を回転させ、けん先で受ける技。
一周系…玉をけんの大皿、小皿、中皿、けん先などの場所に乗せる、またはけん先で受ける動作を連続して行う技。
灯台系…けんを中皿の下にして、玉の上に一定時間立てる技。
すべり系…けんに乗せた玉をけんから離さずに別の場所に移動させる技。
まわし系…玉を空中で回転させ、けん先で受ける、またはけんを空中で回転させて玉の穴で受ける技。
うぐいす系…
極意系…玉をけんの上の不安定な場所に一定時間乗せる技。名前の由来は日月ボールの頃に最も難しい技とされていたことから。
静止系…けんと皿の縁などを用いて不安定な状態で一定時間静止させる技。
空中系…けん玉を糸が張った状態で投げ上げて回転させ、玉を取ってけんを穴で受ける、またはけんを取って玉をけん先で受ける技。
あやとり系…けんを糸で作った輪に引っ掛ける技。
特殊系…上記の分類に含まれない技。
けん玉の歴史について
意外にも?けん玉のルーツは日本じゃなかった!
けん玉の歴史は諸説あるため、そのルーツははっきりしていないのですが、確認できる一番古い記録は16世紀のフランスで、国王アンリ3世の頃です。フランス語でけん玉のことをビル・ボケと呼ぶのですが、王様たちがビル・ボケで遊んでいたという記述が残されています。
世界各地にあるけん玉は、このビル・ボケが伝わったものと考えられています。
日本に伝わったのは?
日本には1777年、シルクロードを通って、国内唯一の開港地であった長崎から広まりました。当初は今のけん玉のような形ではなく、玉を皿に入れるだけの単純なものでした。またお酒の席の遊びとしてだけでなく、その日の吉凶や待ち人などの占いにも使われていました。
今の形になったのは…?
私たちが知っている今のけん玉に近い形になったのは大正時代に入ってからです。当時は日月ボールと呼ばれ急速に普及していきました。
また1975年5月5日には、けん玉の伝承を目的に日本けん玉協会が創設されました。これを機にけん玉のルールが統一化され、級・段位認定がされるようになり、スポーツとしての側面が出てくるようになりました。
まとめ
何だか久しぶりにけん玉を始めたくなった人もいるのではないでしょうか?
毎日ちょっとずつ脳トレ代わりに練習しておけば、気づいたときにはけん玉名人になっているかもしれませんよ?
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